妙義神社を出発点とし、信越本線の終点である横川駅までを結ぶコースです。
交通量の激しい国道18号線を横目に、正反対の様相の旧街道が続きます。
開放感のある静かな道を、妙義山を仰ぎながら楽しめるとても魅力的なルートだと思います。
はじめに、スタート地点の妙義神社を訪れてみましょう。
見所はたくさんありますが特徴的なところを少し。
さすがに群馬県屈指の神社だけあって、社殿や灯籠をはじめすべて立派なつくりです。
修験道を目指す者たちが、ここから修行の山を目指したのですね。
神社なのに仁王様のいる山門が…。
そう、古い時代の神仏合祀の名残だそうです。
山門からは長い参道、そして遠くには関越道も望めます。
ちなみにこの神社の石垣は、高遠の石垣職人によって積まれたものだそうです。
一つ一つが極めて精巧に組まれているのが素人でも分かる気がします。
そのこだわりをとってみても、いかに大きな信仰を集めていた場所か。
現在においてもその片鱗を伺い知ることができます。
さて、妙義神社をあとにしコースを先へ進みます。
しばらく走ると、道の辺に立つ比較的新しい六地蔵に出会います。
赤い衣装をまとっているのは長寿への願いかもしれませんね。
山岳信仰も手伝ってか、お地蔵様以外にもさまざまに祀られているようです。
こちらは古くからある般若様なのでしょうか。
傍らに伸びる木の幹と一部が同化しているようです。
妙義湖のある中木ダムを過ぎると、旧道の面影がはっきり確認できるようになります。
一角に「中木(なかぎ)のさざんか」と呼ばれる県指定天然記念物があります。
毎年11月下旬から3月頃までたくさんの花を付け、多くの鑑賞者でにぎわうのだとか。
ここからまもなく碓氷川を渡り、横川へと抜けます。