JR吾妻線 金島駅近くの北牧(きたもく)バス停を起点に、JR上越線 敷島駅に向かう伊熊バス停までの、子持山南麓を抜ける子持山若人のみち。
子持山の山岳信仰や自然災害も重なり、歴史的史跡が大変多いコースです。
ルートはすべてバイクでも辿ることができ、また、道標も分かりやすく置かれているので迷うこともないと思います。
さて、コース最初のポイントは若子持神社。
子持神社はもともとこの場所にあったそうで、平安時代になって子持山の中腹に移され、以降この地は若子持と呼ばれるようになったとか。
木々に覆われた、村内で一番古いという石段を登っていくと高台の頂上へ出ます。
そこに、鳥居、神楽殿、そして比較的新しい本殿が建ち並んでます。
訪れる人が少ないのでしょうか、時間が止まっているかのような静かな境内が印象的でした。
次のポイントは、黒井峯遺跡です。
日本のポンペイとも称されるこの地はかつて、榛名山の爆発により一瞬にして2mもの軽石に埋まった廃墟の村。
発掘調査で住居や倉庫、家畜小屋から水田まで、比較的原型に近い状態で発見されたそうです。
また、本来のルートにはありませんが、若子持神社から黒井峯遺跡へ向かう途中に中ノ峯古墳があります。
ここも榛名山の爆発により埋没した六世紀頃の古墳だそうで、数体の人骨と宝飾類や太刀などが発掘されています。
この古墳、子持山の裾野に広がるこんにゃく畑の片隅に、なんとも申し訳なさそうに紹介されていました。
続いて向かったのが、雙林寺(そうりんじ)。
曹洞宗の修行寺であるこのお寺には、七不思議の伝説が残っています。
・開山のつがぎカヤ
・開山の一つ拍子木
・竜神水
・千本カシ
・鏡の井戸
・山門小僧とツル
・忠度桜
一つ一つのイワレを探っていくと面白いですね。
境内には群生とはいかないまでも、彼岸花(曼珠沙華)がたくさん咲いていました。
雙林寺をあとにし、さらに子持神社、空恵寺(くうえじ)へと続きます。