一つの街が丸ごと消失し、すべて更地になっている。
岩手県の小さな港町を通りかかるたびに受ける印象でした。
今回、最も衝撃的に見えたのが陸前高田市の様子。
街のすべてが広大な更地になっている…
と、言っても過言ではないくらいの光景でした。
ロープで囲まれた中に、家々の区画の跡がわずかに残るのみ。
それ以外は瓦礫の山と手付かず “つめ痕” が散見される状況でした。
言い換えれば、町の再建に向けた土台作りが確実に進んでいるということかもしれません。
復興のシンボルとはいえ、虚しさを感じざるを得ない「奇跡の一本松」。
少しでも早く、本当のシンボルになることを願って止みません。
大船渡駅前にあったモニュメントでしょうか。
津波に襲われた時刻で止まったままの時計が撤去されずに残されていました。
河口付近の港湾部やその周辺の商業地区はいまだ被害の跡が目立ちます。
ただ、宅地や国道などが高台にあることもあり、復興は比較的進んでいるように見えました。
鉄道の軌道跡は整備され、新しい交通システムにすっかり入れ変わっています。
釜石市でも大船渡市同様、港湾部以外の復興は進んでいるようでした。
記念碑が建つこと自体、ある程度落ち着きを取り戻した証かもしれません。
やはり、大きな産業基盤を持つ街だからこそ可能な再生力なのでしょうか。
※写真にはGPSデータ(位置情報)が付いています。